観劇記録
舞台上はキングスクロス駅9と4分の3番線ホームから始まり、ホグワーツ魔法学校、ハリーたちが務める魔法省M.O.M、ホグズミード、リリーとジェームズが赤ん坊ハリーと共に隠れ住んでいたゴドリックの谷などへと、まるで魔法がかかったかのように瞬間的に変化していきます。
[「ハリーポッターと呪いの子」はどんなお話?]
- 「ハリー・ポッターと呪いの子」は、J.K.ローリング、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンによる舞台劇。
- ハリー・ポッターシリーズの正統な続編として位置づけられている。
- 物語は原作の最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』のエピローグから始まり、その後の約19年後を描いている。
- 舞台の中心人物はハリーポッターの息子アルバス・セブルズ・ポッターと、学生時代はハリーに何かと張り合っていたドラコ・マルフォイの息子スコーピウス・マルフォイの二人に焦点が当てられた物語となっている。
[舞台「ハリーポッターと呪いの子」(東京)の基本情報は?]
- 公演時間:お昼12時15分〜・夜18時15分〜時間厳守。
- 公演の長さ:3時間40分程度(休憩あり)
- 年齢制限:未就学児は不可
- ロビー内や上演前の写真撮影は可能。上演中の写真撮影等は不可。
- チケットありとチケットレスが選べる。チケットレスだと観劇日近くになると各自リンクからバーコード式チケットを表示できるようになる。スクリーンショットで写真に撮っておくと入場する際に便利。
- 劇中の構成もあり、観劇中は自由に出入り不可。
- 劇場内に飲食コーナーはあるが、激混みであることが多い。座席での飲食は不可。
[【注:ネタバレ多少あり】どんな展開?知っておくとより分かりやすい?]
- ホグワーツ魔法学校に通うハリーの息子アルバスは、「ヴォルデモードを倒した偉大な英雄の息子」として、日々、プレッシャーを感じながら生活している。
- 同じくホグワーツ魔法学校に通うドラコの息子スコーピウスは、「ヴォルデモードの隠し子では?」との噂に苦しみながら魔法学校での生活を送っている。
- 物語は、アルバスとスコーピウスが「タイムターナー*(時間をさかのぼる魔法の道具)」を使って過去を変えようと試みることから大きく動き始める。*「タイムターナー」は原作3巻目「ハリーポッターとアズカバンの囚人」でハーマイオニーが同じ時間帯に行われている複数の授業を取るためにダンブルドア校長から渡された魔法道具。懐中時計の形をしており、針をぐるぐる回すことでタイムトラベルが可能になる。
- ハリーポッターを知らない方が初めて観る場合は、原作第三巻目の「アズカバンの囚人」だけでも原作本か映画で知っておくとさらに楽しめるはず。(できれば1巻〜3巻までの知識があればなお良し?)
[ハリーポッターと呪いの子(舞台・東京)のチケット購入は?]
- 「舞台・ハリーポッターと呪いの子」の公式ホームページにある「ホリプロTickets」サイトもしくは「TBS Tickets」のページをクリックして、それぞれのサイトに会員登録(無料)をすることで初めて購入することが出来るようになる。
- 「ホリプロチケット」でも「TBSチケット」でもほぼ同じ日の空き座席が購入できるが、会社によってチケット配分や持ち分が多少異なるのでホリプロチケットではチケットが「売り切れ」と表示されてもTBSのサイトでは「残席あと数席」といった表示が出る場合が有る(逆もあり)。
- チケットサイトへの会員登録等は面倒だから「どれでもいいからとりあえず空きのある日の公演チケットが欲しい!」という場合は、KLOOKサイトからも購入できる。カンタン・チケットレス♩(注:KLOOKで購入する場合も氏名等の入力は必要です)
Klookのサイトで「ハリーポッターと呪いの子」で検索したらこのような画面が出てきます。
KLOOKで予約!
Klookでの夜の部は人気が高くて売り切れ続出でなかなか購入しづらいのですが、チケット発売日から日が浅い時期や昼の部に行ける方には「ホリプロチケット」サイトや「TBSチケット」サイトへの会員登録等の手間が省けて便利かと思います。
検索には「東京」とも入れましたが、シンガポールやロンドンのハリポタ関連パーク等まで出てきました。
*Visions Of Magicはシンガポールでやっているらしい。
[「ハリーポッターと呪いの子」を観た個人的な感想は?]
あくまでも個人的かつ主観的な感想です:
「ハリー・ポッターと呪いの子」を観劇して、まず圧倒されたのは舞台装置の巧妙さ!
ホグワーツの動く階段を演者たちが直接動かしている演出は舞台ならではの臨場感を生み出し、まるで魔法の世界そのものが目の前に広がっているかのよう。
演者の方が一人でも欠けたら成立しない動きの連鎖が圧巻です!
さらに、魔法の杖で叩くだけで散らばった書類が一瞬で片付くといった仕掛けの数々には驚きと感動が交互に襲ってくる感じ。
ポリジュースを飲んで様相が変わっていくところの描写は二人羽織をうまく活用していたし、あらゆる演出が舞台全体の目まぐるしい展開を支え、観客をまるで魔法にかけられたような気分にさせてくれたところは演出家さんの高度な演出と演者さん達の息のあった演技力の賜物でしょう。
一方で、キャラクターたちのセリフはテンポが非常に早く*、特に重要な場面では一瞬たりとも気を抜けませんでした。
聞き逃してしまうとストーリーの流れを見失いかねない緊張感があり、それもまたこの舞台の魅力の一つでも有るかと。
原作ファンとしては、実はこの物語と舞台化に対しては多少の不安もあったのです。原作シリーズがすでに完結している中で、さらに新しい切り口を描くのは容易ではないだろうと思っていたからです。
しかし、舞台を観進める中で、その懸念は見事に払拭されました。
多くの伏線が丁寧に張り巡らされ、それが一つ一つ回収されていく様子は見事で、原作の世界観を損なうことなく、新たな物語を紡いでいました。
この物語には元々の7部作であるハリーポッターシリーズと比べると、魔力や不可抗力的で運命的な繋がり、人生とは?と自ら問いかけるような側面よりもメロドラマ的な要素に多少偏った…かな?と感じる面が強いのではないかなと思えて、元々の7部作である原作の雰囲気とは異なるように感じられた部分も正直あったのですが、この「呪いの子」ではもしかすると親世代であるハリーたちや、次世代の息子・娘たちの抱える葛藤や不安、人間臭さを描く上ではこのメロドラマ的な展開は必要な要素だったのかも?しれません。
多少の好き嫌いは分かれるかと思いましたが、彼らの弱さや不器用さが浮き彫りになることで、魔力を持たない人間「マグル」である観客としては魔力を持つ「選ばれた人たち」へも共感しやすくなり、魔法の物語でありながら現実の家族関係や人間関係に通じる普遍的なテーマを描き出したかったのかな?とも、あくまでも個人的には、感じました。
(*ロンドンで上演されている「ハリーポッターと呪いの子」は午前の部と午後の部の二部制で、1日がかりで観劇しないといけないほど長いそうです?!)
TBS赤坂ACTシアターに到着しました。
ちなみに赤坂駅構内もハリポタ装飾で覆われていました。
会場の中はもうホグワーツの世界!
トイレ休憩に入ると、この通路が一階部分から2階部分まで、さらには1階部分に降りてくる形で女子トイレのための長蛇の列になります。。。(注:1階の女子トイレに行くための列が一旦2階に上がり、さらに一階に降りてくる並び方になるため)
お手洗いの順番待ちの最中にスマホで壁の「パトローナス(守護霊)」を読み込むと、スマホの中の「パトローナス(守護霊)」が動く!?のだそうです。
(トイレ休憩中に並んでいた前の方に教えていただきましたが、私のスマホでは動かなかった。。。やり方をご存知の方はぜひご教授願います。)
原作7巻分のストーリーを知っていればより楽しめますが、「ハリポタが初めて」という方々でも、魔法の世界へと無理矢理にでも引きずり込まれる(であろう)舞台構成になっているので、機会があれば是非どうぞ!
(舞台装置が大変複雑な仕様だろうから、大阪公演など地方での公演は無さそうなのが残念ですね。)
舞台「ハリーポッターと呪いの子」(公式ホームページ)
www.harrypotter-stage.jp
東京 TBS赤坂ACTシアター
東京都港区赤坂5−3−2 赤坂サカス内
東京メトロ(千代田線)赤坂駅 3b出口から徒歩1分
東京メトロ(銀座・丸の内線)赤坂見附駅 10番出口から徒歩8分
東京メトロ(銀座・南北線)溜池山王駅 7番出口から徒歩7分
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